体内のゴミ処理を担当するマクロフアージ

人体を守る三位一体のうち免疫系のおもな働きは、体内で発生した異物を処理することと、対外から侵入した病原体をやっつけることです。

一つめの、体内で発生した異物の処理を自動車を例に考えてみます。

自動車を毎日運転すると、タイヤがすり減つたり、スパークプラグの点火が遅くなるから、これらを新しい部品に交換します。

これとよく似たことが人体でも起こっています。

たとえば、毛髪は1日に70本も抜け落ちては、新しい毛が生えてきます。

また、赤血球の寿命は120日、自血球の寿命は血管内で3~5日、肝臓の細胞の寿命は400日です。

このように、新しい細胞が古い細胞にとつてかわるという部品交換が繰り返されています。

これを新陳代謝といいます。

細胞が死んで壊れると、その成分であるタンパク質、脂質、核酸もまた分解します。

これは人体にとつてはゴミです。

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このゴミを飲み込んで分解して掃除する係が、マクロフアージという細胞です。

また、細胞の複製は、遺伝子の命令で非常に正確に実行されていますが、それでも、DNAの写し間違いが起こつたり、タンパク質の組み立てがうまくいかないことがあります。

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こうした不良部品もまた、マクロファージが廃棄処分しています。

人体では、細胞分裂は厳しくコントロールされていますが、ときとして、細胞分裂が止まらなくなり、暴走することがあります。

これががんの発生です。

がん細胞は体内で毎日発生しているにもかかわらず、わたしたちはそう簡単にがんに倒れることはありません。

その理由は、免疫系が、がんを探し、発見したら、ただちに破壊しているからです。

免疫系が強ければ、がんにかかりません。

免疫系が弱くなってがんにかかったとしても、生活態度を改めて、希望を持つことで免疫力を高めれば、がんから回復する機会が得られます。

死んだ細胞、DNAやタンパク質の生産で発生する不良品、人体で絶えず発生している異常細胞。

このどれもが異物として免疫系の細胞によつて発見され、捕らえられ、分解されています。

そして分解された異物は、再利用され、体内で別の部品をつくる材料に生まれ変わっています。

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